斜视手术

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TUhjnbcbe - 2021/1/24 6:17:00

瞳ひとみが内側うちがわに寄よって戻もどらなくなる若者わかものの斜視しゃしについて、診察しんさつしたことがある医師いしの多おおくが、スマートフォンなどの影響えいきょうを指摘してきしているという調査ちょうさ結果けっかがまとまり、日本にほん弱視じゃくし斜視しゃし学会がっかいでは全国ぜんこくの患者かんじゃを対象たいしょうに長期ちょうき的てきな調査ちょうさを進すすめ、因果いんが関係かんけいを調しらべたり予防よぼう方法ほうほうに向むけた提言ていげんを打うち出だしたりすることになりました。

日本弱視じゃくし斜視しゃし学会がっかいなどは去年きょねん12月じゅうにがつからことし2月にがつにかけて全国ぜんこくの眼科がんか医いを対象たいしょうにスマートフォンなどと斜視しゃしの関係かんけいを調しらべるアンケート調査ちょうさを行おこない、人にんから回答かいとうがありました。それによりますと、去年きょねん1年間ねんかんに後天的こうてんてきに瞳ひとみが内側うちがわに寄よって戻もどらなくなる「急性きゅうせい内斜視ないしゃし」の若者わかものを診察しんさつしたと回答かいとうした医師いしが全体ぜんたいの42%に上のぼりました。このうち「スマートフォンなどの使用しようが関連かんれんしていると思おもう症例しょうれいがあった」と指摘してきしたのは77%で、学会がっかいではスマートフォンなどの過剰かじょう使用しようが斜視しゃしに影響えいきょうしている可能かのう性せいがあるとして、全国ぜんこくの患者かんじゃを対象たいしょうに長期ちょうき的てきな調査ちょうさを進すすめ因果いんが関係かんけいを調しらべたり予防よぼう方法ほうほうに向むけた提言ていげんを打うち出だしたりしていくことになりました。調査ちょうさではスマートフォンなどの使用しよう頻度ひんどや画面がめんと目めとの距離きょり、それに一定いってい期間きかん、使用しようを控ひかえた際さいの改善かいぜん状況じょうきょう、取とり入いれた治療ちりょう方法ほうほうなどを定期ていき的てきに報告ほうこくしてもらい、3年ねん後ごをめどに予防よぼう方法ほうほうに向むけた提言ていげんをまとめ、斜視しゃしとなった際さいの効果こうか的てきな治療ちりょう方法ほうほうも探さぐることにしています。日本弱視じゃくし斜視しゃし学会がっかいの理事りじ長ちょうで浜松医科大学はままついかだいがくの佐藤さとう美保みほ教授きょうじゅは「特殊とくしゅだった急性きゅうせい内斜視ないしゃしが誰だれにでも起おこりうる病気びょうきになっていることに危機きき感かんを持もっている。ほとんどの人ひとがスマートフォンなどを使用しようする中なか、どのような人ひとが急性きゅうせい内斜視ないしゃしになりやすいのか、またどういった使用しよう方法ほうほうが目めに影響えいきょうするのかきちんと調しらべる必要ひつようがある」と話はなしています。

スマホ減らした男子生徒

静岡しずおか県内けんないの高校こうこう2年生ねんせいの男子だんし生徒せいとは、スマートフォンを使つかうようになって1年ねんほどたった中学ちゅうがく2年生ねんせいの頃ころから物ものが二に重じゅうに見みえるようになり、去年きょねん9月くがつ、左目ひだりめの瞳ひとみが内側うちがわに寄よった状態じょうたいの急性きゅうせい内斜視ないしゃしと診断しんだんされました。男子だんし生徒せいとは当時とうじ、友達ともだちとのオンラインゲームや動画どうがの視聴しちょうをするため一いち日にち中ちゅうスマートフォンを手放てばなせない生活せいかつで、多おおい時ときは1日に10時間じかん以上いじょう使つかっていたということです。医師いしから使用しよう時間じかんを減へらすよう指導しどうを受うけ、使用しよう時間じかんをそれまでの半分はんぶんほどに減へらすよう意識いしきして生活せいかつしたところ、8か月げつほどたった先月せんげつの診察しんさつでは、瞳ひとみのずれがわずかに改善かいぜんしたことが確認かくにんされました。ただし担当たんとう医いは瞳ひとみのずれは体調たいちょうによっても日々ひび変化へんかするため男子だんし生徒せいとの斜視しゃしがスマートフォンの使用しよう時間じかんを減へらしたことで改善かいぜんしたとは、まだ断定だんていできず長期ちょうき的てきに経過けいかを観察かんさつしないと分わからないとしています。また、物ものが二に重じゅうに見みえる症状しょうじょうが3年ねん前まえから続つづき、自然しぜんに完かん治ちするのは難むずかしいと考かんがえられることや、もともとの近視きんしを矯正きょうせいするメガネも斜視しゃしの症状しょうじょうがより強つよく感かんじられ気分きぶんが悪わるくなるため使つかうことができないなど、生活せいかつに支障ししょうがあることから、手術しゅじゅつで斜視しゃしを治なおす決断けつだんをしたということです。男子だんし生徒せいとは「早はやいうちに治なおしておきたいという思おもいで手術しゅじゅつを決きめました。何なん度ども手術しゅじゅつをするのは嫌いやなので今後こんごはできるだけ画面がめんから目めを離はなして見みるようにしてスマートフォンの利用りようを控ひかえていきたい」と話はなしていました。

スマホと斜視専門家は

調査ちょうさメンバーの1人で、幼おさない子こどもの診療しんりょうに携たずさわっている国立こくりつ成育せいいく医療いりょう研究けんきゅうセンターの仁科にしな幸子さちこ医師いしは「スマートフォンなどの使用しようを中止ちゅうししたら症状しょうじょうが改善かいぜんした症例しょうれいも多おおかったことを考かんがえると、斜視しゃしの素因そいんがある人ひとにとってはスマートフォンの影響えいきょうが強つよいという印象いんしょうを持もっている。一方いっぽう、多用たようしても斜視しゃしにならない人ひともたくさんいるので、スマートフォンが斜視しゃしにどの程度ていど関与かんよしているのかをはっきり見極みきわめていきたい」と話はなしています。そして「目めの機能きのうがまだ完成かんせいしていない未み就学しゅうがくの子こどもについては、特とくにスマートフォンなどの過度かどな使用しようによる影響えいきょうを受うけやすいと思おもう」などと、幼おさない子こどもへの影響えいきょうの大おおきさも指摘してきしていました。

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